国際ポートレイトサロン2027

生命の光を宿したアート

世界で唯一の肖像芸術の祭典が、4年ぶりに開催されます。
「ポートレイト」というと、日本では写真を思い浮かべる方が多いかも知れません。しかし、本来のポートレイトとは「肖像」を意味し、その表現は絵画から彫刻などの立体作品にまで及びます。また、人間だけでなく、動物たちもその対象となります。
風景画や抽象画とは異なり、肖像芸術の本質は、その姿を通じて内面の感情や精神性を表現することにあります。眼差し、表情、仕草、あるいは造形そのものに生命の息吹を吹き込み、鑑賞者の感情へと直接語りかける芸術。
それは、まさに「生命の光を宿したアート」と言えるでしょう。

2023年にパリ・バスティーユで開催された前回展には、19世紀表現主義の巨匠ベルナール・ロルジュ、フランスを代表する彫刻家ナセラ・カイノウなど、数々の著名アーティストの作品が名を連ねました。
会場は初日から溢れんばかりの来場者で賑わい、肖像芸術に対するフランスの人々の関心の高さを改めて印象づける展覧会となりました。
その際、ナセラ・カイノウ氏からは、日本美術が持つ伝統性と高貴さを称える言葉を頂きました。
また、主催するARTEC協会のフランソワーズ・イカール会長からは、時に激しさや力強さをもって美を追求するフランスの芸術表現に対し、日本のポートレイトには優しさとユーモアがあり、気品に満ちた柔らかな色彩が選ばれていると高く評価されました。
こうした文化的な対比は、単なる技法や様式の違いにとどまらず、国際芸術展だからこそ生まれる相互理解の豊かさを物語っています。

主催者ごあいさつ

「自画像とは、自分自身の視線に抵抗する顔である。しかし、視線が侵入し、顔が開く。次に、彼はもう一方の視線に呼びかけて、存在の共通かつ特異な謎を解決しようと試みる」

ジャン=リュック・ラングレー著『Rubriques』〜孤独な散歩者より



肖像画は何世紀にもわたって生き残ってきた芸術であり、『モナ・リザ』で有名なレオナルド・ダ・ヴィンチ、ルイ15世の愛妾ポンパドゥール夫人の庇護を受け、多くの作品を残したフランソワ・ブーシェ、そして『ソルカンヴィル夫人』をパステルで描いたペロノー、ヴィジェ・ルブランはマ『リー・アントワネット』、クエンティン・ラトゥールなど、それらは見事に描かれてきました。
フランスの肖像画の伝統は、5世紀以上の経験を受け継いでいますが、今日のメディアではやや軽視されています。

そのため、私たちはこのイベントで、人間の感情、表情、キャラクターを表現するための卓越した技術の探求に基づき、伝統の活力を示したいと考えました。

肖像画のみに特化したこの展覧会は、事実上、人間性とともに生まれた人物表現の偉大な伝統を主張します。

なぜ、人間の顔は私たちを魅了するのか。なぜ、肖像画を描いたり、ペイントしたり、彫刻したり、フィギュアを作ったりするのでしょうか? なぜ私たちは愛する人の写真を保存したいと思うのでしょうか?

他人の顔、視線は、赤子が外の世界と最初に接触するものです。視線によって、私たちは世界や他者を発見することができます。他者の視線が私たちに注がれるとき、私たちを観察主体の位置から観察対象の位置に引き戻します。他者は視線を通して、分身として、私たちと同じ主体として、同じ人間として認識するよう求めます。似ているようでいて常に異なるものは、その多様性で私たちを魅了し、興味をそそります。この国際ポートレイトサロンには、このような多様性が存在します。

ARTEC協会名誉会長
フランソワーズ・イカール

フランスの歴史と芸術が息づくロワール地方

今回の舞台となるのは、フランス中部、ロワール地方の都市ブロワ近郊に位置するブラシュー(Bracieux)です。
日本ではあまり馴染みのない町ですが、フランス屈指の歴史的景観を誇るロワール古城地帯の一角にあり、世界的に知られるシャンボール城にも近い、自然と歴史に恵まれた美しい町です。
中世から市場や交易の拠点として栄え、現在も伝統的なマルシェが開かれています。木組みの建物や古い水車小屋、豊かな森と穏やかな川の風景には、フランスの地方都市ならではの趣があります。
華やかなパリとは異なる、長い歴史に育まれた穏やかな時間が流れる場所です。

〈上〉会場ブラシュー近郊の古都ブロワ。ブロワ城と美しい街並み。

歴史的建造物「Vieille Halle de Bracieux
(ブラシュー旧市場)」

展覧会場となる「ブラシュー旧市場」は、町の中心に建つ歴史的な市場建築です。
その起源は古く、17世紀初頭には既にこの場所に市場が存在していたことが記録されており、現在の建物も19世紀の大規模な修復を経て、その特徴的な姿を伝えています。
< 大きな屋根を支える木製の柱、木組みと煉瓦で構成された上階、そして時計を備えた小塔。フランスでも数少ない、二階建ての市場建築が保存されている貴重な建造物です。
かつて穀物などを保管していた上階は、1966年に美術ギャラリーとして再生され、現在では複数の展示室を備える地域の文化施設として親しまれています。
何世紀にもわたって人々が集い、暮らしとともに歩んできた歴史的空間。
その建物が、2027年には世界各国の肖像芸術と出会う舞台となります。

地方都市で期待される芸術との出会い

ロワール地方は、主催するARTEC協会が長年にわたり芸術活動を展開してきた地域でもあります。
同協会は、これまでパリをはじめフランス各地で展覧会を開催し、数多くのアーティストの作品を紹介してきました。
地方都市での展覧会は、パリのように美術イベントが日常的に溢れる大都市とは異なり、地域住民との距離が近く、作品をじっくり鑑賞して頂ける環境が期待できます。
ARTEC協会のこれまでの経験においても、地方での展覧会は来場者の関心が高く、作品販売に結びつく機会が少なくありませんでした。
とりわけ、さまざまな国の作家が集う国際的なアートサロンは、日常では出会う機会の少ない芸術表現に触れる貴重な文化イベントとなります。
今回もまた、地元の美術愛好家やコレクターとの新たな出会いが期待されます。

「生命のアート」を、フランスへ

ブラシューは、パリから気軽に訪れることができる場所ではありません。日本から現地を訪れるとなれば、時間も費用も必要になります。
しかし、作品だけをフランスへ送り出し、現地の人々にその芸術表現を届けることはできます。
肖像作品には、時として作者自身の言葉以上に雄弁に語りかける力が秘められているからです。
言葉も文化も異なる国で、見知らぬ誰かがあなたの作品の前に立ち、その眼差しに心を動かされる。
そこには、国境を越えた芸術ならではの出会いがあります。
たとえ作者自身が旅をすることは難しくても、
あなたの「生命のアート」だけでも、フランスへ旅をさせてあげてはいかがでしょうか。

開催概要

●会期
2027年6月18日(金)~7月1日(木)

●会場
Vieille Halle de Bracieux(ブラシュー旧市場)
Place de la Halle, 41250 Bracieux, France

●主催・共催
ARTEC協会 (フランス・ロワール地方に本部を置く美術団体)

出品要項

※出品料には日本からフランスへの往復輸送費、梱包料、通関料、撮影費ほか、全て含まれております。(ご自宅から当事務局(東京)までの往復送料のみご負担頂きます)
※お支払い回数、お支払い月をお申し込みフォーム内でご選択頂けます。

●出品料
[ 平面作品の場合 ]
[A] F8号以内 1点 67,000円 (長辺が455mm以内)
[B] F8号以下 2点 92,000円 (長辺が455mm以内)
[C] 15号以下  1点 98,000円 (長辺が652mm以内)
[ D ] 15号 2点 158,000円 (長辺が652mm以内)

※重量2kg以上の額装はご遠慮下さい。

【彫刻・立体作品】
[ E ]底面40cm×40cm以内、高さ40cm、重量2kg以内
1点のご出品:88,000円
[ F ]底面40cm×40cm以内、高さ40cm、重量2kg以内
2点のご出品:114,000円

※キャンバスのまま、または仮縁でお願い致します。紙その他の支持体で額が必要な場合、寸法は額装込みです。

●作品販売
販売をご希望の場合は、ご希望価格をユーロで設定して下さい。
販売価格にはフランスの付加価値税(TVA)20%が加算されます。

販売手数料は頂きません。売上金は全額お支払いいたします。
ただし、銀行振込手数料およびカード決済手数料の実費は差し引かせて頂きます。

★ 国際ポートレイトサロン栄誉賞
出品作品を選考の上、優れた芸術表現を称える「国際ポートレイトサロン栄誉賞(Diplôme d’honneur du Salon International du Portrait)」を授与いたします。

●お申込みフォーム送信期限
2026年12月20日

●作品搬入受付
2027年4月26日(月)~30日(金)

●搬入先
〒103-0024
東京都中央区日本橋小舟町8-13-301
一般社団法人 芸術共和国
03-6661-0758

主催

ARTEC協会と一般社団法人芸術共和国による共同開催

[ ARTEC協会とは ]
フランス政府公認の非営利芸術団体で、1992年にフランスのロワール地方で設立。「サロン・ド・プランタン」、「ノワール・エ・ブラン」、「国際ポートレイト・サロン」ほか多数の展覧会を毎年開催しています。

代表/フランソワーズ・イカール
2021年、芸術文化勲章を受勲。芸術振興協会ARTEC会長、ヨーロッパと世界の女性アーティスト市民の会アルトゥエルスグループ会長、ラバーゼ事務局長、フランス芸術記者組合会員、職業芸術家組合会員、芸術・科学・文学会員。SMLH(レジオン・ドヌール勲章会員協会)準会員、ヨーロッパ芸術科学文学アカデミー(AESAL)永久幹事。トゥール大学を卒業後、ルーヴル美術館の肖像画家であった父のもとでデッサンとパステルを学ぶ。教師としてのキャリアをスタートさせ、BTS(上級技術者免状)のコミュニケーションと心理社会学、創造性を専門に指導。ラジオ番組の司会、テレビ出演など多くのメディアでも活躍している。

[ 一般社団法人芸術共和国とは ]
1993年からアートプロデューサーとして活動する代表者が創立した組織。パリ限定で販売しているアート誌「レピュブリック・デザール」を制作・発行しています。

代表理事/清水雅(まさし)
アートプロデューサーとして30年にわたりフランス、イタリア、オーストリア、チェコ、トルコ、アルゼンチンなどで100を超える日本芸術展の企画・主催・運営に従事。「美術画報」、「ユニヴェール・デザール日本版」などのアート誌、音楽誌「プレザンテ」など、多数の雑誌を手がける。自身もアーティストであり、過去にはイラストレーター、デザイナーとしても活動。