Christmas Art Market
クリスマスアートマーケット
PARIS 2025開催リポート
「クリスマスにアートを贈る」
クリスマス・アートマーケット2025パリ
MARCHÉ D'ART DE NOËL PARIS 2025
概要
フランスと日本のアーティスト180名による300点以上のアート作品が集った今回のイベントは、クリスマスギフトとしての“小さなアート”を探す特別な3日間となりました。
パリ最大級のクリスマス・マーケット(マルシェ・ド・ノエル)が現在も開催されているチュイルリー庭園を訪れる前後に、多くの来場者が温かな日本のアートの世界を楽しんでくださいました。
本展では「クリスマスプレゼントのためのアートを見つける」というコンセプトのもと、絵画からオブジェ、ハンドメイド作品まで幅広く展示・販売を実施し、日仏合わせて80点の販売を記録しました。
日本のアートが中心となるパリでの展覧会としては、来場者数・販売数ともに前例のない成果となり、各方面から大きな反響をいただきました。
会場はコンコルド広場やサントノーレ通り、ルーヴル美術館、ヴァンドーム広場、マドレーヌ寺院にもほど近い一等地に位置し、好立地も功を奏しました。
開催期間
2025年 11月28日(金)〜30日(日)
会場
5 rue rouget de lisle, 75001 paris
共同開催
ARTEC協会・一般社団法人芸術共和国
開催風景ダウンロードサイト
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雨に見舞われた初日から天候が安定しない中でも、アートや日本文化への関心が高い来場者に恵まれ、連日大盛況となりました。
特にヴェルニサージュは満員となり、購入を決められたお客様が次々にスタッフへ声をかけ、会場は終始賑わいを見せました。
また、来場者が作品の前で目を輝かせながら語り合う姿も印象的でした。
さらに、パリの多くのクリスマスイベントが28日から一斉に始まり、ブラックフライデーとも重なったことで、街全体がショッピングムードに包まれました。
加えて、チュイルリー庭園のマーケットが週末に家族連れで賑わい、その流れも大きな追い風となりました。
日仏180アーティストの300点を展示販売
販売結果としては、比較的手に取りやすい小品を中心に約80点が購入されました。
中でも特に人気を集めたのは、中央に追加設営した SM サイズ作品の壁面でした。
140点を超える小品を展示するための特別な壁面を設け、全作品に均等に光が当たるよう大量の LED ライトを配置しました。
この壁面を追加したことで、当初テーブル平置きを予定していた特典作品も棚や壁面に展示できるようになり、透明アクリルスタンドを活用した魅力的な展示が実現しました。
購入済スペースの課題
最終日は雲一つない快晴となり、初日、二日目と同様、沢山の来場者を迎えました。
初日、2日目より来場者1組の滞在時間が長く、1作1作を吟味し、堪能する姿が目立ちました。
小物グッズは1箱出品ということあり、予備の作品も用意されていましたが、絵画の場合はお持ち帰り済みの販売済み作品を見られないことを惜しむ声も聞かれました。マーケットとしては当たり前ですが、アート展としては今後の課題になります。
アート誌の効果
販売スタッフによる積極的なお声がけに加え、『レピュブリック・デザール』に掲載されているアーティストの作品には特に高い関心が寄せられました。
フランス現地の雑誌に掲載されているという「確かな実績」が、購入の後押しとなったケースも多く、パリにおける本誌の影響力が改めて証明されました。
来場者の中にはアーティストも多く、日本のアートから伝統や国民性を理解しようとする真摯な姿勢が見られ、日本への深い敬意を感じました。
マーケット形式の意義
今回の盛況ぶりは、多くのフランス人アーティストにとって衝撃的だったようです。
一等地のスタイリッシュな会場とはいえ、初開催のアートマーケットにここまで人が集まることは通常考えにくいためです。
成功の要因として、
・広告費の投入
・ARTEC協会をはじめ幅広いネットワークの活用
・ターゲットを絞った招待状の配布
・パリ中がクリスマス・マーケットに向けて動き出す28日に合わせた開催
などが挙げられます。
今回の成功により、来年の開催を楽しみにする来場者やフランスのアーティストも多く、来年はさらに大きな成果が期待されます。
販売について
販売価格帯は20〜50€が中心で、300€以上の作品は1点のみでした。
100€ほどのバッグ作品を購入された男性が、会場を出てすぐ女性にプレゼントする様子が窓越しに見え、そのロマンティックな光景は印象的でした。
2点、3点と複数購入された方もおり、現実的で適切な価格設定が成功の鍵となりました。
また、言語を問わず、ご本人が在廊し積極的にアピールされたアーティストほど販売につながっておりました。
価格設定について
今回、価格設定はアーティスト自身にお願いしました。
これは「作品の価値を決めるのは鑑賞者であり、自己評価と他者評価の調和が望ましい」という当事務局の方針に基づくものです。
高い評価を受けた作品でも、手に取りやすい価格のものは初日の早い段階で販売されており、この考え方を裏付ける結果となりました。
また、クリスマスに高級ブランドを贈る層は限られており、より多くの人々が“手頃で良質なプレゼント”を求める点は、日本もフランスも共通しています。
最後に
スタッフ一同、完売を目指して努めてまいりましたが、販売面では課題も残りました。
しかし、通常のアート展とは異なり、多くの方々に作品をご覧いただけたことは大きな成果であり、誇りに思っております。
また、本展を支えてくださった出品アーティストの皆様には、心より御礼申し上げます。
限られた制作期間の中で作品をご準備いただき、遠方からの輸送や在廊のご協力など、多大なるご尽力を賜りました。
皆様のお力添えがあってこそ、今回の展覧会を成功裡に終えることができました。
さらに集客効果を高めるためには、今年と同じ時期・同じ会場での開催が極めて重要です。
口コミ効果も相まって、来年はさらに多くの来場者が見込まれます。
ぜひ来年もご参加くださいますよう、心よりお願い申し上げます。
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