フランスのアート誌
『レピュブリック・デザール』のご案内

世界のアーティストが目指す都市

世界有数の芸術文化大国として不動の地位を確立しているフランス。
中でもパリは、芸術の都として愛され、世界中のアーティストが個展開催を夢見る憧れの地です。
住居や様々な建造物、公園、ストリートに至るまで、景観そのものが徹底的な美学に基づいた歴史的な価値を持つアート作品であり、通勤通学、ショッピングといった当たり前の日常と共にアートが息づいています。

フランスの書店事情

パリの書店は、Shakespeare and Companyなど、こだわりの趣向を持つ独立系書店と、大手が経営するFNACなどのチェーン店に二分化されていますが、他国と違って電子書籍やオンライン書店の影響を受けていません。
これは、電子書籍の価格規制とオンライン書店の無料配送を禁止した政府の施策が成功している結果です。
芸術の都を象徴する現象として、日本の書店が次々と閉店に追い込まれる中、パリでは2020年以降もアートに特化した書店が複数オープンしています。古典から最先端の現代アートまで、まるで美術館のように、キュレーターがセレクトした本が並ぶアートブックストアが続々と誕生しているのです。
また、Polycopiesを筆頭とするアートブックフェアの開催地としても機能しているパリは、世界屈指の愛書家の聖地ともなっています。

フランスのアート誌

フランスで発売されているアート誌は日本より遥かに多く、代表的なものでも10種以上、全体では20種以上が定期刊行されています。一般的に認知されているアート誌が『美術手帖』しかない日本とは大違いです。
書店での品揃えは店舗によって極端に異なり、キヨスクの方がむしろ充実していて入手し易い傾向にあります。店舗によって入手出来るアート誌も異なり、好みのアート誌に出会えるかは運次第な側面もあります。
"RELAY"など空港にあるコンビニ一体型の書店は、雑誌全般とても充実しており、わざわざ足を伸ばす愛好家も少なくありません。
アート誌に限らず、フランスの雑誌・書籍は実店舗のみの販売が殆どで、amazonなどオンライン書店では売られているものは限られています。

[主なフランスのアート誌]
●L'ART DE L'AQUARELLE
●ARTENSION
●GRAFFITI ART
●Pratique des Arts
●Beauxarts
●ARTSEEN
●Univers des Arts
●Ateliers d'Art
●ARTS MAGAZINE
●Connaissance des arts
●ARTISTES
●L'OEIL
●ART ET METIERS DU LIVRE
●ART PRESS

République des Artsの誕生

フランスのアート誌が永きに渡って発行を続けられるのも、国策によって守られているばかりでなく、芸術の都ゆえの現象です。
本誌が、多くのアート誌がひしめくフランスの中心、パリに絞って配本する理由は三つ、前述したように、アート誌の人気があり、発行が長期継続しやすいこと、アートを発表する舞台として世界規模で認められており、アートの価値が正しく評価される土壌が整っていることです。
本誌は、書店、キヨスクなどの流通ルートを一部踏襲しつつ、独自のルートで配布・販売網を広げて参ります。
例えば、シャンゼリゼ、オペラ界隈の観光名所にある書店やショップには大量に配本、美術館、博物館や観光施設にも少部数を設置して参ります。
また、ロワール地方の一部書店へも販売網を広げております。
販売される施設と無料で配布される施設とに分かれ、無料配布施設はすぐに品切れとなる傾向がございます。

本誌最大の特色は、従来のアート誌のようにアーティストが高額の掲載料を負担することなく、作品発表出来ることです。
また、雑誌というよりは高級カタログ、作品集に近いという評価を頂いております。

◎フランスにおけるアート誌の平均的な作品掲載料(例)
ARTENSION誌 1頁 2700€(424,000円)

日本のアーティスト特集

近年、フランスでは日本の人気が高まり、伝統文化、最新のカルチャー、料理への関心にまで広がっており、多くの情報が求められています。こうした状況を踏まえ、本誌では日本紹介にページを割くことになりました。
美術専門誌なので、アートの掲載が中心にはなりますが、フランスでは情報収集しにくい日本の地方文化、知られざる日本の美しい風土の紹介も行ってまいります。
現在のフランスで日本の文化を紹介することは、読者の関心と注目をより惹きつけることになり、多くの方に作品を見て頂き、知って頂く機会となります。
また、数あるフランスのアート誌の中で、アジア系のアーティストを扱った雑誌は殆どありません。稀に特集が組まれることもありますが、偏りが激しい状況です。
今こそ、日本のアートを紹介する機運が高まっているのです。
そして、現在、全世界規模でアート写真集の人気も高まっており、パリではそれが顕著です。作品集タイプのアート誌が好まれている背景から、本誌では作品紹介をメインとした誌面展開を行ってまいります。